平成20年度 奨励金対象提案

(財)川口産業振興公社では、新製品・新技術の研究開発に対する意欲を啓発し、もって本市産業の振興と発展に資することを目的として、創意工夫による具体的かつ実現可能な新製品・新技術開発に関する提案に対し奨励金(最高50万円)を交付する制度を実施しています。
 1985年(昭和60年)から実施している本奨励制度ですが、今回で25回目を迎え、この間、数々の優秀な提案に対し奨励して参りましたが、本年度もアイデアあふれる優秀な提案の中から、先行技術調査、及び2回にわたる厳正な外部審査員による審査を経た結果、以下の5社の提案が奨励対象提案に選出されました。

「イチゴのへた取リ機」

株式会社ドリマックス 奨励金40万円

dremax従来、洋菓子・和菓子の製造者やイチゴを原料とする加工場(ジャム・ジュース)においてイチゴのへたを取る場合には、パート従業員等が包丁などを使い一つ一つ手作業で行う事が現状であることから形状の均一性が損なわれたり、大量処理には大変手間がかかり非効率的であり、ケガ等の危険性も伴っておりました。
本提案は、手作業から誰にでもできる簡単操作による機械化により大量の処理と同時に直接包丁に触れることがないためパート従業員等の安全性の向上も図ることができるというものである。

「バランサー一体型鋳物湯口切断装置」

株式会社辻井製作所 奨励金30万円

tsujii従来は、鋳物の湯口(溶解した金属を鋳型へ注ぐための最初の流路)を切断する場合には、重量7.5キロ程度の回転カッターを持って行う作業となります。作業中に火花や切粉が周囲に飛散したり、工具の重量により位置振れが生じたり、湯口の重量で回転刃が挟圧されてしまうことなど作業する人の身を傷つけたり、また、鋳物の表面を傷つけてしまうことがあるため、熟練を要する作業でありました。
本提案は、棒状材の切断する装置、電動油圧式鉄筋切断機(バーカッター)をバランサーやクレーン等に装着し、バーカッターに取り付けられているグリップを握り、バーカッターから火花や切粉の飛散がなくなり安全性も高まり、位置ずれ等もなくなり熟練を要することもないというものである。

「コードを一時的に停止する機構」

株式会社ミツバ化成 奨励金20万円

mitsubaジュサーやミキサーの小さい製品のコードリールについては、本体の下部にコードリールが設置されております。そのコードリールが1回転しなければ停止することができないことから、必要以上にコードを出さなければならず、また、収納する際にもコードが長いため勢いがつき、プラグ等を本体にぶつけ傷が付く等がありました。従来の、コードリールの中にはスプリング等、3点程の部品が配置されており、製造工程においても手間が掛かり、コストも高くなっておりましたが、本提案は、下部に多数(23個)の溝を設け、そこに鋼球ボール(直径3㎜)が入ることにより自在に短い間隔でも停止することができるものであり、部品を鋼球ボール1点にしたため、製造工程の簡素化を図ることができたものである。

「LED電球」

有限会社トップ電子 奨励金20万円

topCO2削減が重要視されている昨今、経済産業省の通達により、2011年以降白熱電球の生産が中止されることから、その代替品として、当社の取得済特許技術を生かして、白熱電球の1/20の省エネ電力(CO2も1/20)のLEDによる40W(LED18個、消費電力1.2W)及び60W型(LED27個、消費電力1.7W)電球を提案するものです。
現在開発され始めたLED電球はスポットライト型で、光源の真下は明るいが光の広がりがなく、一般照明として実用に向いていない。本提案の照明技術は点発光のLEDの光を、蛍光灯と同様の筒状で360°の照射角を有しております。指向性の強いLEDランプ等を光源として、より均一な照明を可能としております。
 消費者側から見ると電気代が節約でき、交換頻度も極端に少なく、ガラスでなく樹脂製のため、割れにくく取り扱い上も安全というものである。

「炭化無煙焼却炉」

株式会社OSADA 奨励金10万円

osada近年ゴミ焼却が地球温暖化の要因の一つとされています。
今まで、焼却施設はリサイクルや再利用できない燃えるゴミは全て焼却してきました。今までリサイクルできず焼却していた汚れた木屑や釘などが刺さったままの木屑などを焼却せずに炭にします。余分なエネルギーを使用せず、ゴミ焼却のエネルギーを使い、炭化する際の煙も同時に無煙処理をします。
焼却炉と炭化炉の組み合わせで処理が難しいのが炭化炉から発生する煙の処理でしたが、本提案の無煙焼却炉は焼却するゴミ自身の燃焼で煙を出すことなく短時間で炭にすることができます。
できた炭は燃料として利用するだけでなく、河川浄化や肥料、脱臭剤などさまざまな用途に活用するものである。