平成21年度 奨励金対象提案

(財)川口産業振興公社では、新製品・新技術の研究開発に対する意欲を啓発し、もって本市産業の振興と発展に資することを目的として、創意工夫による具体的かつ実現可能な新製品・新技術開発に関する提案に対し奨励金(最高50万円)を交付する制度を実施しています。
1985年(昭和60年)から実施している本奨励制度ですが、今回で26回目を迎え、この間、数々の優秀な提案に対し奨励して参りましたが、本年度もアイデアあふれる優秀な提案の中から、先行技術調査、及び2回にわたる厳正な外部審査員による審査を経た結果、以下の4社、2個人の提案が奨励対象提案に選出されました。

規格外生桃の空中カット機

株式会社ドリマックス 奨励金30万円

規格外生桃の空中カット機
桃は、果実の中でも非常にデリケートで、傷つきやすく傷みやすい性質を持っております。傷ついた桃は、正規品と変わらぬ味・品質であるのに、市場価値はゼロになり、廃棄処分されておりました。
その規格外生桃を、カット加工して利用するためには、カット時に固定する必要があり、しかし固定することで、その部分から傷みが生じ商品利用はされておりませんでした。
本提案は、桃を傷めず「種ごと空中切り」①桃を中央丸筒の上部から投入②下部でV型ギザ刃4枚が回転③4方向から桃に食い込み種ごと4分割する。
種ごとカットすることで桃の皮むきと種の除去における負担が軽減されます。傷みによって市場に出すことのできない規格外生桃を「高級食材」に再生させ「付加価値」の高い新商品(コンポート・ジェラート等)に誕生させる事ができるものです。

バックフォー専用根切りカッター

有限会社フォーナイン企画 奨励金30万円

バックフォー専用根切りカッター
従来、植木の出荷の下準備として、根切り、根回し作業が重要となりますが、その作業は、根切り作業用のチェーンソーにより樹木の周囲の地面を切断した後、周囲の土壌を掘り上げるという大変な時間と労力を要する作業でありました。また、定期的なチェーンソーの刃の交換、作業時の土中には大きな石や小石等がありチェーンソーに接触し破損しやすい難点がありました。
本提案は、掘削作業に繁用されているバックフォー(小型ユンボ)のバケットの両側面部分に切断刃(長さ57cm)をボルトとナットで取り付けることにより固定、バックフォーの動力による根切り作業することに加え、「根切り」と「掘削」という二つの作業を並行して行うことが可能となり、作業人員の削減及び作業効率の向上を図ったものです。

植木鉢転倒防止具(タオレンダー)

株式会社大六鋳造 奨励金15万円

植木鉢転倒防止具(タオレンダー)
従来、植木鉢を乗せている台は、色々な種類のプラスチック製の受け皿で非常に軽く、植木鉢を乗せて水がこぼれない程度の物で植木や花が大きく高くなると、少々の風でも簡単に倒れてしまいます。
本提案は鋳物の受け皿で重心を低くする事により、かなりの風や地震でも揺れはするが、植木鉢は転倒することはありません。受け皿に植木鉢を固定する方法で受け皿に4ヶ所の穴を開け、そこに一対の2本のステンレス製の針金を差し込んで両方から挟むように固定すると、針金の弾力が加わり、鉢の胴体部分をしっかり押さえて安定させるものです。
着脱可能なため組み立ても簡単です。またステンレス製を使用しておりますので、防サビ効果もあります。

電池式ミニ脱水機

沢辺翠 奨励金15万円

電池式ミニ脱水機
従来の脱水機は、大きく重く使いたい所に簡単に移動することができません。また1枚だけ脱水するにも経済的ではありません。
本提案は、脱水機を小型化して何処にでも楽に片手で移動もでき、室内外で電源の無い場所でも、電池式なので使用することができます。
タオル、靴下、ハンカチ、下着のような小物を洗濯した後に、絞りたいが絞ることが困難な人(手が不自由・高齢者等)が安全に楽に脱水することができます。
さらに、片手で絞った以上に効果があります。

脳トレーニング数字パズル

松澤幸三 奨励金5万円

脳トレーニング数字パズル
クイズや漢字テストは、知識が無いと答えることができません。パズルやゲームでは、簡単な計算や常識で楽しむ事ができ、知らないうちに脳がトレーニングされております。
市販されているゲームでは、考える力や指先を動かす(脳と指先)事が足りない感があります。また将棋やチェスはルールが難しく1人ではできません。
認知予防として、手足の運動、新聞等の声出し朗読、計算や漢字の書き取りなどがあります。
本提案は、小学生の脳トレから成人層のストレス解消ゲーム、高齢者には認知予防の効果があると考えました。
右記の空いている部分の場所に、どの数字が入るか考え右側の数字木片を手で動かしてあてはめます。いろいろ考え、手を動かし置き換えることが基本となります。

鋳物(ブロンズ・真鍮・アルミニューム)製壁型日時計

株式会社一粒工芸 奨励金5万円

鋳物(ブロンズ・真鍮・アルミニューム)製壁型日時計
日時計には、大きく分けて平面型と壁型があり現在日本で制作されておりますのは、平面型であります。
壁型日時計は、欧米では昔からいろいろ作られておりますが、日本ではまだ正確な壁型日時計は制作されておりません。何故なら壁が真南で垂直でなければならず、ほとんどの建物の場合そうなっていないため、設置するには複雑難解な計算方法が必要なことから制作されていないのが現状です。
本提案は、鋳造品での壁型日時計であり、時計という機能も持ち合わせ、モニュメント、パブリックスペースでアクセントにもなるものです。昨今、エコブームでありますが、鋳造工芸品の分野ではエコは縁遠いものでありましたが、壁型日時計は究極のエコ時計と考えます。